中林 孝和 東北大学大学院薬学研究科・教授
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光を用いた分析および機械学習などを駆使し、細胞内にある超硫黄分子の高感度検出、構造解析、生理現象との相関について検討します。さらに、量子化学・分子動力学計算を用いた構造解析から構造–機能相関への展開を目指します。特に以下のトピックスについて検討します:(1)
非線形ラマン散乱などを用いた生細胞内にある超硫黄分子のラマンスペクトル・イメージング測定、分子種の同定、超硫黄分子の構造–機能相関、ラマン測定を用いたタンパク質の硫黄付加の検出と構造変化の解析、(2)
機械学習、統計科学的手法と分光分析を組み合わせた細胞状態のその場判別、(3) 蛍光寿命イメージングを用いた超硫黄分子の高感度検出への展開。細胞内での超硫黄分子の生理機能を知るためには、様々な分光手法を用いて単一生細胞下で測定することが必須となります。様々な分光手法や計算手法を用い、多様な生命現象下での超硫黄分子の役割を解明していきたいと思います。
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