花岡 健二郎 慶応義塾大学大学院薬学研究科・教授
硫黄生物学の開拓に不可欠となる、超硫黄分子を含む硫黄代謝物のマルチモーダルなリアルタイム計測技術の確立を目指します。具体的には、研究代表者らのグループが専門とする
(A) 蛍光プローブ、(B) NMRプローブの新規開発を通じ、(a) 超硫黄分子の定量的ダイナミクスを精密に理解する実験系の確立、(b) in
vitroからin vivoまでを包括する超硫黄代謝物の分子種特異的検出手法の構築をおこない、超硫黄分子の生体内ダイナミクスの理解に資する研究プラットフォームを確立します。また、これらのツールを駆使し、他の領域内研究者との協働によって、(C)
硫黄代謝ダイナミクスを支配するタンパク質の機能制御法の開発、(D) 超硫黄代謝の異常の検出による疾患の診断、を指向した実用化研究へと展開を図ると共に、これらのスマートなケミカルツールの領域内外への提供を通じ、学問分野の振興に務めます。
研究分担者
土屋 幸弘(昭和薬科大・准教授)
班友
小松 徹(東京大学大学院薬学系研究科・助教)