秋山 雅博
慶應義塾大学・薬学部(芝共立)・特任講師
腸内細菌が産生する多様な代謝物は、腸管を越えて宿主臓器機能に様々な影響を与えていることが知られています。一方で、腸管は硫黄代謝の主要な場であるにもかかわらず、腸内細菌が産生する硫黄代謝物に対して、あまり検討がされていませんでした。そこで、本研究では腸内細菌が産生する硫黄代謝物として超硫黄分子に着目し、 腸内細菌による超硫黄分子の産生機構と腸内細菌由来の超硫黄分子の役割を明らかにすることを目的とします。本研究を通して、宿主-腸内細菌間の相互作用研究における新たな分子基盤の解明と超硫黄分子に対する新たな研究アプローチの提供を目指します。