永森 收志
東京慈恵会医科大学・医学部・教授
含硫アミノ酸は、生体にとって重要な硫黄分子の供給源です。私たちは、含硫アミノ酸を小腸や腎臓からの吸収・再吸収を担うヘテロ二量体アミノ酸トランスポーター(HAT)群の研究を行っております。最近、構造解析と機能解析により小胞体内のカルシウムとHATのサブユニットが結合することにより、シスチン輸送活性を獲得することを見いだしました。そこで、本公募研究ではシスチンの吸収・再吸収活性が、小胞体内カルシウム濃度、すなわち小胞体環境により制御されているとし、その分子機序の詳細を解明することを目指します。
研究協力者
WIRIYASERMKUL Pattama(岩手大学 農学部応用生物化学科 准教授)